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ハイクラス人材の副業の実態とは? ハイクラス副業探しのポイントも解説

雇用の流動化が進み、終身雇用が崩壊しつつある中、「副業」や「兼業」というキーワードに注目が集まっている。たとえば、Google検索のトレンドを可視化するGoogle Trendsを見ると、「副業」というワードのトレンドは、2010年1月から2022年1月の間で約2.5倍上昇している。

もちろん、収入の不足を補うために必要にかられて副業を検討するケースもあるが、生活に一定の余裕があるハイクラス人材が、そのスキルを活かす場を求め、副業を始めるパターンも増えている。この記事では、ハイクラス人材が副業を志す背景、実態、メリットや注意点から効率的な探し方までを紹介する。

副業が浸透する背景

バブル崩壊から回復に進む2000年代以降、日本では継続的に副業熱が高まってきていたが、転換点となったのは、副業元年と言われる2018年だ。18年1月、厚生労働省は『副業・兼業の促進に関するガイドライン』を策定。これに合わせて「モデル就業規則」が改定され、副業禁止規定が削除された。会社の利益に反するようなことがない限り、「副業・兼業」は自由であると定めたのだ。

また『副業・兼業の促進に関するガイドライン』では、法律的な観点から、副業・兼業に関する裁判例を挙げ、「労働者が労働時間以外の時間をどのように利用するかは、基本的には労働者の自由である」ことを改めて確認している。

さらに、新型コロナウイルス感染症蔓延も、副業の機運を高める後押しになっている。コロナ禍でリモートワークやサテライトオフィスの開設が促進され、通勤や職場の制約に縛られない働き方が広がり、このこともまた副業を始めやすい土壌を作っている。

ハイクラス人材の副業でのポジションは?

一言でハイクラス人材といっても、言葉としての明確な定義はなく、およそ年収1,000万以上の層がこのように呼称されるケースが多い。この層は本業で部長級かそれ以上、あるいはCxOといった経営に関わる人材であることが多く、副業先では、いわゆる顧問やコンサルという形で就任するケースが多いだろう。

ハイクラス副業に必要なスキルは?

副業の種類は多様だが、ハイクラス副業のトレンドとしては、IT・デジタル領域が活発な市場と考えてよいだろう。事業のフェーズごとに求められるスキルは異なるが、共通して、戦略と執行、両方の実力があり、ナレッジシェア力、及び精度の高いメンタリング力が求められる。事業フェーズごとのKSF人材の概要やそのコアスキルは、以下ページに詳述しているので、こちらも参考にしていただきたい。

事業フェーズの進行に伴う「KSF人材」の変化

ハイクラス副業のメリットと留意点

ハイクラス人材が副業を行うメリットとデメリットはどのようなものがあるのだろうか。厚生労働省『副業・兼業の促進に関するガイドライン』での副業に関する言及も参考に、主なものを以下で整理してみたい。

ハイクラス副業のメリット

  1. シンプルに所得が増加する。本業での昇給より、副業でプラスの収入を得るほうが容易なケースがままある。
  2. 現職に在籍しながら、他の仕事に就くことが可能となり、スキルや経験を獲得でき、その後のキャリアに活かすことが可能。
  3. 生活のベースとして本業の所得があるため、副業では、自分がやりたいこと、自己実現に重きをおける。
  4. 本業がありつつ、リスクを最小限に抑えて将来の起業や転職に向けた準備・試行ができる。

ハイクラス副業の留意点

  1. 本業・副業トータルの労働時間が長くなる可能性があり、就業時間や健康管理に労働者自身が留意する必要性が高まる。
  2. 本業の会社の利益に反しないことが前提であり、職務専念義務、秘密保持義務、競業避止義務を意識する必要性がある。
  3. 1週間の所定労働時間が短い業務を複数行う場合には、雇用保険等の適用がない場合があることに留意が必要となる。

ハイクラス人材が副業を探す際のポイント

では実際にハイクラス人材が副業を検討する時に、どのような点に注意して職を探すべきなのだろうか。以下では、とくにハイクラス人材にフォーカスしたポイントを紹介する。

副業先は自己ブランド化できる環境か

年収が1,000万を超えるようなハイクラス人材は、単に生活に困って副業をするわけではないだろう。本業では得られないスキルや経験の獲得といった目的があるとして、その目的を達成しつつ持続的に高いフィーで副業を続けるには、自身をブランド化し、指名で仕事の依頼が来る状況を作ることが大切だろう。

1年目は前職のつながりで副業にありつけるものの、ブランディングを怠ったことで2年目以降の営業に苦労し、専業会社員に戻らざるを得ないケースも少なくない。そうならないために、まずは副業先での経験が今後のキャリアで実績としてアピールできる見立てが立つか、慎重に検討すべきだろう。

相性 / 期待値をコントロールできるか

副業という形で関わる場合であっても、一緒に仕事をするパートナーと価値観や仕事の手法が一致しないと、双方に不幸を生んでしまう。「相性問題」は、一定以上のスキルと経験を有するからこそ、ハイクラス人材の副業で常に注意すべきポイントになっている。

また、業務内容や結果においても、クライアントと適切に期待値調整する必要があるだろう。この点は、本業で外部との折衝の機会が少ない人材は不得意かもしれない。副業では自ら仕事を作り出す主体性がより強く求められ、期待値を超えなければ単価のアップは見込めない。想定しないところで契約が終わってしまうリスクもある。特に、副業先と契約する段階において、注意深く期待値を調整することが薦められる。

横のつながりを大事にすべき

独立を志すハイクラス人材や、継続的に複数の副業先を検討する人材は、とくに人脈の獲得に注力すべきだろう。大企業に所属していれば、ただ待っていれば提案やアライアンスのオファーが舞い込んでくるが、独立・副業という立場では自分から動かないと案件は獲得できない。

同業種、同職種、同程度の役職にて、第一線でビジネスをしている人材といかに繋がり、情報をシェアし、持続的な副業先の確保ができるかを、戦略的に検討していただきたい。

ハイクラス人材が副業を探すなら「シェアボス

一般的にはエグゼクティブマッチングサービスやヘッドハントを使って、マッチする副業先を探すケースが多いが、こういったサービスのエージェントは、ハイクラス人材の特性と企業ごとの状況を総合的に判断して紹介に繋げるレベルが十分高いとは言えず、満足できるレベルのマッチングが成就しないケースが多い。

また、そもそも高額な給与が設定されているハイクラス求人は多く出回っておらず、副業先探しを委託しても時間を無駄にしてしまう可能性があることも懸念点だ。

一方シェアボスは、スポットコンサルに特化したサービスであり、既に有名企業でのCxO経験者など100名以上のトップクラスの人材がボスとして登録している。ボスに対しては、以下のようなメリットも提供している。

  • 【ブランディング支援】オープン制にこだわるシェアボスは、たとえば個人名で検索された時に、独自のアルゴリズム解析で上位表示されやすい、といった面でボス人材のブランディングを後押し。名刺交換したパートナーや打ち合わせ中のクライアントが検索した結果、どのような情報にふれるのか。シェアボスを使うことで、コントロールすることが可能。
  • 【クライアントとの期待値調整】担当ディレクターがボスに代わって、定期的な満足度調査や要望のヒアリングを実施。ギャップが早期に把握でき、事前の軌道修正や調整が可能に。担当ディレクターは、満足度調査以外にも、スケジュール調整やボスの要望をクライアントに伝えるエージェントとしても機能し、仕事に専念するためのコミュニケーションを全面的にバックアップする。
  • 【横のつながり強化】シェアボスネットワークでは、同様のキャリアを選んだハイクラス人材が多く在籍するため、ネットワーキングや情報交換が効率的に行える。さらに、各人が現場で体験した挑戦や学びをシェアする場も提供。また、ボス同士で案件情報を共有することも。自分や友人のプロジェクトで足りないリソースを探したり、ヘルプに応じて手を貸したりすることができる。

ご興味がある方は、ぜひボス登録フォームからご連絡いただきたい。

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