【ボス活事例】フォトウェディングのdecollte × マーケター 森 洋平

編集部より
シェアボスは、企業とボスたちのコラボレーションによって生まれるケミストリーを、もっともっと多くの方々に知っていただきたいと考えています。

今回は事業会社でマーケティングを実践し、事業責任者を務めたのちに独立したマーケティング分野のボス、カラビナハート 森 洋平 氏の支援事例として、フォトウェディング大手である 株式会社デコルテ 代表・取締役へのインタビューを掲載させていただきます

業績好調の裏で、著しい成長を果たした企業ゆえに抱えていた課題とは。そして、その課題をどのように乗り越えたのか。リアルなプロセスをお楽しみください。

フォトウェディングを全国で展開、株式会社デコルテ

https://www.decollte.co.jp/
画像出典 : decollte 公式サイト

株式会社デコルテは、全国でフォトウェディングに対応したフォトスタジオを運営する会社。

近年、結婚のスタイルは多様化しており、若い世代を中心として多額の費用が必要な結婚式や披露宴を執り行わないケースも増えている。そんな中、「結婚」という特別な行事を、結婚式を行わずに、写真という形で記念に残す『フォトウェディング』が注目されている。

日本では結婚式を挙げる人の多くは前撮りをして、挙げない人はウエディングフォトを結婚式の代わりにしているが、デコルテは「海外のように、式を挙げる人も挙げない人もプレウエディングフォトを撮りましょう」と提案。

ヘアメイクスタイリストが、お客様と話しながらイメージをつくりあげ、ドレスアップを行う。フォトグラファーが素敵な表情を引き出す。“晴れの舞台”を自ら作り上げる喜びは、一生の思い出になるという。

現在デコルテは、年間3万組以上のカップルに選ばれている。

 

デコルテ代表小林氏 × 森 洋平 事例インタビュー

業績は好調だが、組織がうまく機能していなかった

森:デコルテさんは全国でフォトウェディング事業を展開していらっしゃいますが、ご相談をいただいたタイミングでは、業績もとても順調に推移していました。どのような経緯でご依頼いただいたのでしょうか?

デコルテ代表取締役 小林 健一郎氏 (以下、小林):確かに数値だけを見ると、決して悪くない状況でした。何かをすぐに改善したいというよりも、先々に備えて基礎力を上げていきたいと思ったんです。それができないと、市場の変化があった際に、今の状況を維持できなくなる可能性が十分にあり得ると考えていました。

株式会社デコルテ 代表取締役 小林健一郎さん

株式会社デコルテ 代表取締役 小林健一郎さん

森:小林代表はセンスがいいので、どんどん店舗が増えて、事業が拡大していました。でも、会社の成長に伴って代表も忙しくなっていきますから、徐々に「仕事を誰かに任せなあかん」となってくる。ご依頼いただいたときは、ちょうどその過渡期にいたような気がします。

小林:我々は急成長した若い会社ですから、正直、まだまだ組織として整備しきれていない部分もあります。それでも今まではやってこれましたが、会社がこれだけ大きくなれば変えるべき部分も出てくる。それを解決したかったのが、森さんに支援をお願いしたきっかけです。

会社のあるべき姿と方向性を “図” で示した

森:参画して、まずは現状を徹底的にヒアリングすることから始めました。

小林:1人ひとり個別に面談をしていただきましたよね。プロのマーケターの方が、これだけ地道な仕事をしてくれたのには驚きました。「全員と話してくれるのか!」と。面談をしてくださったことで、初日から問題が非常に明確になったことは大きかったです。

取締役 山下健次郎氏 (以下、山下):面談を通して、デコルテの成長は良くも悪くも社長の能力と努力で支えられていたことがわかりました。しかし会社の規模が大きくなっていくと、さすがにその体制では無理がある。社長以外のメンバーが舵取りしていける組織を作らないといけないと感じました。

株式会社デコルテ 取締役 山下健次郎さん

株式会社デコルテ 取締役 山下健次郎さん

小林:それまでは、私が全ての取引先に直接行って、ほぼ1人で回していましたからね。私たちに必要なのは、テクニカル面ではなくて組織面の成長だというのがわかってきました。

森:面談結果を踏まえて、僕が「組織はこうあるべきだ」という組織図を作って、現状と将来あるべき姿を比較しましたよね。

小林:森さんが作ってくださった組織図は、「こう機能する人が、ここに配置されて、こういう活動をするんだ」というイメージが非常にしやすかった。プロの目で検討したものを、わかりやすく伝えていただいたので、自分たちがやるべきことが明確になったんです。

あるべき姿をわかっている人が、組織を構築して成果を出していくのが会社の理想の形だということを再認識しました。

オープンしたばかりの渋谷店が、全店舗内で来店客数No.1に

森:組織のあるべき姿を示した後は、マーケティングの現状について伺いました。どれだけお金を使って、どれだけの数を獲得できていて、どういうところから取れているかを把握していきましたね。その過程で課題が徐々に見えてきて。

小林:例えば、もともと我々は外部のリスティング業者さんを利用していたんですが、費用や重視している指標などが当社の事業に適したものではなかった。そこで、業者さんの見直しをお手伝いしていただきました。

森:現状を見て、何が効いて、何が効いていないのかを把握していくと、「より効果的に広告を出せる」「もっと出店できる」というデータが浮かび上がってきて。デコルテさんにすごく将来性があるのがわかって面白かったですね。

それに関連していうと、2回目の支援では渋谷新店のオープンに伴ってオンラインでの集客のお手伝いをさせていただきました。

ボス 森 洋平

今回のボス・森洋平

山下:最初はお客さんが来なくてすごく困っていたんですよね。

森:もともと、デコルテさんはSEOでの集客がものすごく強くて、他の店舗は検索流入でかなりの集客ができているんです。でも、渋谷新店はできたばかりで、サイトを作って間もなかったので、本来のSEOの力がまだ発揮されていませんでした。そこを広告でサポートさせていただいて、集客に結びつくようにしていきました。

山下:森さんのおかげで、なんと9月は来店客数No.1でした。本当に良かった。毎日、お受けできるギリギリの数まで、お客様からたくさんのお申し込みが来ているような状況です。

森:これほどにポテンシャルがある会社なんですよ。もともと持っている良い部分が、より活きるようにお手伝いをさせていただきました。僕がやったのは本当にそれだけですね。

マーケティング担当の「採用面接」にまで立ち会う

山下:森さんには採用も手伝っていただきました。「面接に出てくれへんか」と無茶なお願いをして、重要な候補者に会っていただいて。特にスキル面で「求職者は本当に高いマーケティングスキルを持っているか」の判断をしていただきました。

森:「この人って本当にやれるの?」という判断は、マーケティングの知識がないと判断しづらい。ですから、スキルチェックのお手伝いをしました。でもマーケティングのコンサルティングで、採用に関わるのはさすがに珍しいことでしたね(笑)。

山下:マーケターのことはマーケターでないとわかりませんからね。採用以外にも、プロジェクトを組むときに、検討段階から実際に運用していくところまで、ずっと一緒に事務局側のメンバーとしてお手伝いしていただきました。

森:結果として、要所要所に良い人をアサインできて、組織が整いましたよね。極論をいえば、これで僕がお役御免になったっていいんです。それ以上に、自走できる形が整って、組織として健全な状態で動けるようになることが大事なので。

小林:森さんにご尽力いただいて、より強い組織ができました。

森:今回、支援を受けてみていかがでしたか?

小林:本当に丁寧にヒアリングしていただいて、「御社にとってはこれがベストです」というダイレクトな形で、組織のあるべき姿を示していただきました。

先ほど「お役御免になったっていい」とおっしゃっていましたが、自分からこんなことを言う人は珍しい。「自分はいつまでもここにいるぞ」というスタンスの方もいるのに、打算がないと言いますか。逆にそういうスタンスだからこそ、マーケターとして信頼できるんだと思います。

次のフェーズで壁にぶつかったときに、ぜひまた森さんにお手伝いしていただきたいです。

今回登場したボス

森 洋平 / 元ディアゴスティーニ事業責任者、CMOクラスのトップマーケター

カラビナハート代表取締役。デル、デアゴスティーニのダイレクトマーケティング / デジタルビジネス部長、Kaizen Platformを経て、現職。EC分野において、CMOクラスのトップマーケター。

編集部より
いかがでしたでしょうか。

マーケティングに限らず、戦略家やプログラマーなど、コストさえかければ専門家と呼ばれる人たちにリーチすることはそれほど難しくありません。

ですが、彼ら専門家や外部ベンダーを選定し、チームの中で機能するよううまく配置し、戦略を実行して結果を出すという点に関して、実践経験がある人はごくわずかではないでしょうか。

シェアボスが取り上げるボス達を、単に「専門家」「プロフェッショナル」と表記しないのは、ボス達は専門家より上位のメタな視点から意思決定・戦略決定に携わることができる人たちだと考えているからです。

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