【ボス活事例】トヨタコネクティッド × 許 直人

編集部より
シェアボスは、企業とボスたちのコラボレーションによって生まれるケミストリーを、もっともっと多くの方々に知っていただきたいと考えています。

今回はシェアボス代表である 許 直人の支援事例として、トヨタコネクティッド株式会社の専務取締役 藤原 靖久さん(写真中央)、グローバル経営企画 室長 鬼頭 克仁さん(写真左)へインタビューさせていただました。

社内人材や既存の取引先ではなく、フリーランスに相談したきっかけは?

トヨタコネクティッド 専務取締役 藤原 靖久氏 (以下、藤原氏)

出発点は、中古車です。

当時IDOMに在籍していた直人さんとは、ソラコムの集まりで対面して以来の知人でしたが、私がSKB(※カーシェアにおいて、安全かつ安心なドアロックの開閉やエンジン始動を実現するためのデバイスの呼称)やトヨタの中古車の活用について考えた際、中古車にSKBを付けられないかを相談する相手として直人さんが思い浮かび、会いに行きました。

それがちょうど、直人さんがフリーランスとして独立される直前のタイミングでした。

その際には (相談相手として) IDOMにも話をさせてもらいましたが、我々の株主総会に向け、より具体的に肉付けしたコンセプト設計を必要としたため、独立された直人さんに協力をお願いしたのが依頼の経緯です。

実際、フリーランスに依頼してみてどうだったのか?

藤原氏

直人さんは、我々の戦略ストーリーに紐づくアイデアを次々と出してくれます。

それを具現化するために進める中で、事業主体がないことによる壁に当たったとき、トヨタコネクティッドが事業主体にならないのであれば、事業主体のプラットフォーマーとしてニーズを聞き出そうと動いてくれたのも良かったですね。

IDOM以外にもいくつかの企業にヒアリングをしていく中、SKBをはじめとする鍵の受け渡しに関する課題が明確化しました。

グローバル経営企画室 室長 鬼頭 克仁氏 (以下、鬼頭氏)

新しいビジネスモデルの発案にあたり、社内でもさまざまな話が持ち上がりますが、私たちはどうしても自動車ありきでビジネスを考えてしまいがちです。

そのため、ビジネスを別の視点から俯瞰し、結果としてモビリティが必要になった際に、自動車をどう活用すれば新たなビジネスを生み出せるのか。そういった自分たちにはない新しい視点を常に求めています。

大手コンサルティングファームに調査依頼をすることはよくありますが、直人さんは他社のコンサルタントより一歩踏み込んで動いてくれるため、個人的に高い信頼を置いています。

独自の観点ユニークなデータから市場のニーズを導き出し、こんな考え方やニーズがあり、こんなデータがあるからここにアプローチしようと具体的に提案いただけるのはありがたいですし、非常にロジカルで進めやすいパートナーです。

フリーランス人材が持つ人脈も魅力

藤原さん

案件を超え、こういう人材に会ってみてはと提案してくれることが多いのですが、直人さんが持つ人脈は非常に価値あるものだと感じます。

自動車業界に限らず、ITや物流などの広い人脈がある直人さんは、互いのニーズのあった人や企業を的確に選んでマッチングさせてくれるため、新たなビジネスへのきっかけづくりに繋がっています。

また、我々で解決できない困りごとを抱えた知人に直人さんを紹介したいと思っています。このネットワークを深めていくことで、モビリティサービスを皆で盛り上げていきたいです。

鬼頭さん

新たな接点を持つことを重要視しているため、私たちでは知り得ない課題を持った企業と自社のビジネスとが繋がるきっかけを見つけ出し、引き合わせてくれるのはありがたいことです。

課題と改善すべき点

藤原さん

我々と目線を合わせ、併走しながら提案をもらうという意味では申し分ないです。

今回は期間と工数のバランスの問題もありましたが、直人さんの経験からさらなるプラスαの提案をもらえたら、より良い取り組みになると考えます。クライアントによっては余計なことは不要と考えるタイプも多いと思いますが、我々は次のドライブをかけるための提案を待っています。

顧客の困りごとに対してソリューション提供をしたいのか、世の中にインパクトを与えるきっかけづくりの先駆者になりたいのか、直人さんがどこをやりたいかにはよりますが、私たちの期待を超えて「トヨタコネクティッドとやりたい企画があるから、話を聞け!」と、さらに強気で提案してきてくれたら嬉しいですね。

鬼頭さん

今回は新規ビジネスを作ろうというところからスタートしたため、我が社の本来のビジネスから乖離が大きく、人員に限りがありました。

そういったことも手伝い、商品化の実現にまでは至りませんでしたが、新規事業は何発も立案していくより他にありません。直人さんの経験から、今後も多くの提案を頂き、それを事業の立上げへと結び付けれればと思っています。

編集部より
藤原さん、鬼頭さん、この度はインタビューのお願いを快くお引き受けいただきありがとうございました!トヨタという、日本を代表する巨大企業の系列が外部のフリーランスを積極的に活用していることに驚きました。

お話を伺い、ボス活用のポイントとして大きく3つに集約されると感じました。 ①経験と客観的目線、②コンサル会社より踏み込んだ提案、③ボス個々人が持つ人脈 です。また、期待すべき点として、クライアントと目線を合わせるだけでなく、そこを脱却した新しい視点での提案を挙げていただきました。

今後も企業とボスのコラボレーション事例をもっともっと紹介していけるよう、取材とリサーチに励みたいと思います!